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USEFUL COLUMN

お薬についての役立つ情報を
紹介しています。

トイレのお悩みありますか?

紅葉の季節ですね。散策やバスツアーに出かけられる方も多いと思います。
薬局では「お出かけ先のトイレが気になるんです」というお話をよく耳にします。

そこで、今回は「頻尿」について少しお話しします。

まず、頻尿の定義ですが、トイレに行く回数が、日中8回以上、夜間1~2回以上とされています。

寒くなるとトイレの回数が増えますが、これは汗をかかなくなると、体内の水分を排尿によって外に出す機会が増え、また、寒さにより膀胱の筋肉が収縮しやすくなるためです。下半身を冷やさないようにカイロを貼ったり、腹巻きをしてみると良いかもしれませんね。また、香辛料のような刺激物は膀胱を刺激します。アルコール、お茶やコーヒーなどカフェインを含むものは利尿作用があるため、お出かけ前に摂りすぎないようにすると良いでしょう。

過活動膀胱という言葉を耳にしたことはありますか?これは、尿をためる「膀胱」と尿が通る「尿道」を動かす筋肉の働きが上手くいかないことにより、頻尿や尿意切迫感を感じる症状を伴う疾患です。

お薬による治療が必要な場合も多く、

☆膀胱の筋肉(自分ではコントロール不可)を緩め、尿を多く溜められるように働く薬

☆尿道の筋肉(一部自分でコントロールできる)が尿を押し出すのを抑える薬

が主に使われます。

これらのお薬はずっと飲み続けないといけないの?という不安があるかもしれませんが、症状が改善し、お薬をやめられることも多いです。

また、咳やくしゃみなどお腹に力が入った時に失禁してしまう「腹圧性失禁」も過活動膀胱の症状と併発することがあり、とても多くの方が悩まれているそうです。

これらに対して、行うことができる効果的な体操が、骨盤底筋体操です。骨盤底筋は膀胱や直腸を支え、尿道や肛門をしめる役割をしている筋肉です。

骨盤底筋体操

  • 尿道・肛門・腟をきゅっと締めたり、緩めたりし、これを2~3回繰り返します。これによって骨盤底筋が鍛えられます。
  • 次は、ゆっくりぎゅうっと締め、3秒間ほど静止します。その後、ゆっくり緩めます。これを2~3回くり返します。
  • 引き締める時間を少しずつ延ばしていきます。
  • 基本姿勢でできるようになったら、いろいろな姿勢で上記の体操をやってみましょう。通勤途中や入浴中や家事をしながらでもできるようになるでしょう。

☆普段からトイレを少し我慢して徐々に間隔を延ばしていく膀胱訓練も頻尿治療にはよく取り入れられてています。
ただし、上記の体操や訓練が適さない、前立腺肥大や感染症による頻尿もあります。

また心不全や、糖尿病、心因性のもの睡眠時無呼吸症状群など別の疾患に伴い、頻尿症状が出る場合もあります。
最近、トイレの回数が気になるな、と感じたら、まずはお近くの医療機関を受診してみてくださいね。

新大久保店 長澤

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