食品開発展2017 in ビッグサイトで順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科専任准教授の田町修一先生の健康寿命とたんぱく質についてのセミナーを聴講しましたので、ご紹介します。

日本は2013年はついに4人に1人は65歳以上となり、主要国の老年人口指数ではダントツのNO1という超高齢化社会になっています。それに伴って、国内は健康意識の高い方が増えていますが、今日のセミナーでは、まだまだ国内では知られていないたんぱく質(アミノ酸)と健康寿命の関係についてお話がありました。

「プロテイン」と聞くと、ボディビルダーのマッチョなイメージや男性の筋肉増強のイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。まさに、プロテインは筋肉を作るのに欠かせない大切な成分ですが、サプリメント大国アメリカではスポーツの世界だけでなく、女性のダイエットにも、成長期の子供にも、高齢者にも愛用されている成分の一つです。

では、なぜ今健康寿命にプロテインが関係あるのでしょうか?
皆様は、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)をご存知ですか。骨、骨格、筋肉など体を支えたり動かしたりする運動器が衰えて歩行が困難になり介助が必要になる状態のことをいいます。中でも、サルコペニアは高齢化に伴う筋肉の低下のことで、40代以降はゆっくりと減少し始め、60代からは急激に筋肉量、質ともに減少します。よく「60代以降でメタボの人はいない」と言われますが、筋肉を作るよりも壊す働きのほうが強くなるため、筋肉量が減ってくるためです。(たんぱく質の同化と異化のバランス)つまり、高齢化が進むと、食事でたんぱく質(プロテイン)をとるだけでは追いつかなくなってしまう為、摂取のタイミングや摂取量に気を配る必要があります。

また、ダイエットや体脂肪を気にされる方々にも、実はプロテインは効果的なのです。年齢が高くなるとともに基礎代謝量が少しずつ低下するため、消費エネルギーも減少することは、皆様もご存知だと思います。「最近、太りやすくなった」とか「ダイエットを頑張っても以前より痩せにくくなった」などの実感のある方はこの基礎代謝量が低下してきたといえるでしょう。この、基礎代謝量の低下は、加齢よりも筋肉量の減少の影響が大きいことがわかっていますから、筋肉をつけることで基礎代謝をUPして脂肪を消費しやすい体つくりに繋がるため、効率的なダイエットになるといえるのです。

では、どうすれば、効果的なたんぱく質(プロテイン)の摂取なのでしょうか?
たんぱく質(プロテイン)は一度にたくさん取るよりも、1日に4回ほど(毎食+間食)程度、分散してとることが一番効果的だと町田先生はおっしゃっています。
バランスの良い食事は勿論ですが、たんぱく質(プロテイン)が比較的取りずらい朝食や間食に高たんぱく質な食事またはサプリメントをとるようにすると効率的なようです。具体的な食材では、牛乳、鶏卵、大豆製品などが主なところですが、特にこの講演では牛乳のたんぱく質の摂取効果について詳しくお話がありました。

少し前までは、日本は「メタボ」ブームでした。体脂肪や糖尿病予防、いわゆる生活習慣病についての認知を高めたり、予防対策や、早期発見の健康診断などTVも雑誌も話題でした。急激に血糖値をあげないお茶や、糖や脂肪の吸収を抑えてくれるサプリメントやデキストリンなどの健康補助食品が薬局でも人気商品ででしたが、まもなくプロテインやアミノ酸でのブームがやってくるかもしれませね。

また、運動の前後が筋肉をつけるのにたんぱく質(プロテイン)を摂取するのに最も効果的なタイミング。「いつもウォーキングしているから運動は十分足りている」と思っていらっしゃる方も多いかもしれませんが、筋肉をつけるためには少し負荷、いわゆるウェイトトレーニングという運動が必要です。腕立てふせでも、スクワットでもご自宅でできるものでよいので、きついなあ・・・という程度に毎日鍛えると、何歳でも2ヶ月ほどのトレーニングで効果が現れるというエビデンスがでていました。
リストウェイト0.5kg程度を身に着けて家事や軽い運動をしたり、床での腕立て伏せが大変な場合は壁腕立て伏せをするところからスタートするなど、たんぱく質摂取と共にいつもより少し負荷をかけた運動で、体質改善をしましょう。、

「40歳からは筋活(きんかつ)」です!